倉敷の旅 ~その2~
9時。
寝すぎた。
昨日あれだけ早く寝たのに。
もうとっくに美術館も開館しているにもかかわらず、のんびり用意をする。
とにかくこの旅行は”のんびり“がモットーなのだ。
チェックアウトして出発。
美観地区まではバスやタクシーを使う手も有るようだが、観光案内所のお姉ちゃんが歩いてでも余裕でいけると言っていたので歩きにする。
駅前の道をまっすぐ進んでいくと”美観地区入口“の交差点。
左折。
突然ガラリと雰囲気が変わって情緒溢れる街並。
まだ時間が早いせいか、あまり人通りもない。
倉敷川に沿うように露天を準備する人が目立つ。
手作りアクセサリーやオリジナルの絵画を売るようだ。
大荷物を持ってウロウロしている女一人・・・怪しく映るのだろうか、視線を感じる(←自意識過剰)。
目的の『大原美術館』を目指す。
私の美術鑑賞のスタイルは非常に勝手。
『見たいものしか、見ない』。
ピンポイントに見たい作品をじっくり見て、あとは素通り。
作家が、作品がいかに有名・貴重であろうが関係ない。
そうしないと、本当に見たい作品の前にきた時体力を消耗してしまい、じっくり見る余裕がなくなるから(腰が弱いので・・・)。
今回のターゲットは・・・モネ、モディリアーニ、エル・グレコ、ジョアン・ミロとピカソの絵画。
荷物を預けて手ぶらで館内を廻る。
ミロ(Joan Miró 1893-1983カタルーニャ出身)『夜の中の女たち』がもの凄く印象的で、ポストカードを買ってしまった。
うーん、倉敷だけに留めておくには惜しい作品だ(たまに他の美術館に出展しているようだが・・・)。
美術館から出てくると既に殆どの店が開店し、露天も勢ぞろい、観光客もかなり出てきた。
もうお昼も近い。
何か食おう・・・いや、あの地ビールの店に行こう!
同じ美観地区の中にあるその店は『おざきや』。
焼き立ての鯛ちくわのお店だ。
店頭でちくわやお団子を焼いていて、奥でイートインできるようになっている。
意味もなく店頭のちくわやお団子に目をやりつつ(はなっからビール以外興味ないくせに)、店の奥まで進む。
行き止まりの席に腰を下ろす。
ガラス越しにちょっとした庭園が見える。
悪くない。
客は私一人。
もう慣れたわ。
ビールセット(ちくわ&地ビール)を注文。
暫くすると『独歩』というビールが出てきた。
倉敷の地ビールは『倉敷麦酒』であって、『独歩』は岡山の地ビール。
目的のものとは微妙に違うが・・・まぁそのぐらいは許そう。
ちくわは焼きたてのホカホカが出てきた。
しかも大きい!(食うのに四苦八苦・・・)
ビールは当然旨い。
どう旨いのか、どのへんが普通の市販のビールと違うのか・・・ときかれるとかなり厳しいが、とりあえず旅の気分も相まって美味しく感じるのだろう。
途中老夫婦が席につき、お団子とお茶のセットを楽しんでいた。
そしてビールを飲みながらちくわに噛り付いているひとりの女・・・悪くないよーっ!
その後観光用の渡し船や”きびだんご屋“、いささか元気のない(恐らく)地元観光協会の『写真とります隊』を写真に取ったりして時間を潰し、美観地区を去ることに。
帰りの便はANA656、14時40分発。
倉敷を出るにはまだ早いかもしれないが、慌てて空港バスに乗ったりするのは嫌なので倉敷名物”むらすずめ“を買うべく、来た道を戻る。
橘香堂本店。
なんだか鎌倉”鳩サブレー“の豊島屋本店を思いおこさせる。
実は私”むらすずめ”の表面にあるプツプツが大の苦手。
これに限らずプツプツ立体的に穴があいてあるものは徹底的に駄目。
肉まんの裏側、紙をはがしたあとに見られる小さい穴。
理科の時間顕微鏡で見た葉の裏側の気孔の穴。
蜂の巣の断面・・・などなど。
あー!!書いているだけで背中にジンマシンがっ!!
なのでショーケースをまともに見ないようにしながら注文。
だったら買わなきゃ良いだろう・・・と思わなくもないが、折角来たのだし、会社の友達に買ってくると約束してしまったので勇気を出して買う。
バスの時間に合わせて倉敷を発とうと思ったが、かなり時間があるので岡山で時間を潰すことにした。
・・・が、なんと電車が遅れている。
待てども待てども来ない。
どういう理由かも構内放送されない。
ホームにだんだん人が増えてきた。
あまりに暇なので構内にあるポスターを眺めていると、『整列乗車しましょう』・・・のようなポスターがある。
整列乗車が常識と感じているだけに結構びっくり。
そして電車が来て納得。
降りる人を完全に無視して、左右中央から乗車口に群がる人々。
こういったことが電車の遅れにつながっているのだろう・・・。
余裕を持っていたおかげで結局岡山には無事到着し、空港バスも間に合った。
岡山空港。
当然時間があるので空港内をウロウロする。
バーガーキング発見。
しかしそれ以外は特に目新しいものはなし。
おとなしくベンチに座って飛行機を待つ。
今回はバスに乗ることなく飛行機にダイレクトインできた。
そして待ち受けていたのは・・・往路以上に強烈な揺れっ!(それでも”かぼすジュース“はまたまたゲット)
東京に近づくにつれて揺れは酷くなり、機内放送で『積乱雲を避けながらの飛行を行いますので・・・』なんて不安を誘うようなコメントが流れる。
なまじっか窓側の席にしたものだから、外の黒々とした雲の様子が気になりすぎて気が気でない。
こんなことだったら通路側にすればよかった。
見えないほうが幸せなこともある。
おかげで羽田に到着した時はすっかり乗り物酔い状態。
なさけないっ!
まぁ何はともあれ無事に帰ってきました。
いろいろあったけど、とにかく楽しかった。
一人旅は気楽で良いね!!
また行こーっと!!
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